木造建築工法の紹介

木造建築工法の紹介

1. 在来軸組み工法

日本の伝統的な工法で柱と梁などを組み合わせて建てられます。

木と木を組み合わせる部分には継手・仕口と呼ばれる加工が施され、木材を使用する場所や太さによって加工の仕方には様々な種類があります。

2. 金物工法

木と木の接合部に金属のプレートを使用しドリフトピンを差込んで止めます。

木材の加工は、プレートを差込むスリットとピンを差す穴が基本となり部材の欠損を防ぐことができます。現場での施工性も簡素化され工期を短縮化できます。当社では株式会社タツミのテックワンP3に対応しています。

3. ハイブリッド工法

金物工法を採用するには、原則として集成材の使用が求められます。これにより在来工法に比べ材料費のコストアップは避けられず、ハードルの高い工法になってしまいます。

そこで、すべての構造材を金物工法にしてしまうのではなく、部分的に金物工法を採用する「ハイブリッド工法」が広まりつつあります。

在来軸組工法において断面欠損が大きく強度が心配される通柱と胴差部分にのみ金物工法を採用。在来工法の弱い部分のみ金物工法で補うことで安全性を格段にあげることができ、材料費も抑えられます。

4. テックワンP3+工法

木材利用促進法の施工以来、公共建築物等の中規模~大規模建築において木造化が推進されています。

これまで、大規模木造を実現させるためには、特注の大断面集成材に頼らざるを得なかったですが、テックワンP3プラス工法を用いることで、一般市場に流通している木材を使用し、トラスを組み力学的に効率の良い架構形式を実現することで、大幅なコスト削減が可能となりました。

  • 安価な住宅用木材(6m以下)で12mの大スパンを実現
  • 木材の強度を最も効率的に発揮するのはトラス構造
  • 角度が自由に振れるから自由な架構が可能